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残りなく散るぞめでたき桜花

この銃がなんであるか、一目でわかった方は強者である。

 

 写真を見ていただきたい。

 この銃がなんであるか、一目でわかった方は強者である。

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↓ じっくり見て、答えを知りたい方、または続きを読みたくなった方は、下のMoreをクリックしてください。







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 こちら側を見ると、答えが書いてある。

 今はなき、プラモデルメーカー「LS」社のプラモデル「M1911A1 ガバメント」である。

 刻印の白文字は、高校になってから、学校のチョークをガメてきてぬりこんだものである。うちにはまだ、その時の白チョークと黄色チョークがある。(なんでも残っているなぁ)
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 ※一番右か、右から2番目のチョークで、LSのガバの刻印を入れたのだと思う。


 たぶんガバメント自体は、小学校高学年の時に買ってもらったもので、当時はこれが「あの」ガバメントだとも、このあとこれほど好きになるとも思わず、組み立てた。

 高学年(たぶん5年生くらい)といえども、とくに銃に興味があったわけではない。たしなみ程度に、銀玉鉄砲や、ブリキの巻弾火薬鉄砲で遊んだことはもちろんあるが、だからといって銃が好きだったわけではないのだ。そのころの男子は、対外それくらいしか遊ぶものがなかったのである。


 さて、LSのガバメント。


 今見ても、ガバメントの機構がけっこう忠実に再現されている。

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※本体右のグリップが本来の色(黒)。左のグリップは、兄貴が当時、木目調に
  プラカラーで塗った。左を塗って気が済んだらしく、右は塗ってくれなかった。


 ショートリコイル用のバレルリングは、楕円形のカム(?)に置き換えられているが、実際スライドを引くと、バレルのチェンバー部が下がり、ショートリコイルするのだ。

 また、かなり後で買ったMGCのモデルガン「MGC GOVERMENT-45 AUTOMATIC MODELGUN (Blowback model)」(これもまた、いつか記事にします)の機構が、リコイルスプリングがバレルに巻きつく形になっていた。しかも、MGCのモデルガンはショートリコイルせず、シンプルブローバックだ。

 当時は、銃の情報など皆無に等しい時代だったので、LSの機構が正しいのか、MGCの機構が正しいのか、判断に迷った。

 ただ、値段はMGCのモデルガンの方が、けた違いに高価だったので、モデルガンの機構が正しいのではないかと思っていたのだが、実は、圧倒的にLSのモデルが実銃に近かったことを後に知ることになる。

 まさかね、あのMGCが適当な機構をでっち上げてるなんて、当時の私には思いもよらなかった。

 さて、このLS。

 掲載写真程度では、アラが見えないのだが、ハンマーパーツの「合い」は悪いは、パーツの強度不足(ただのプラだから、いた仕方ないのだが)でぽろぽろパーツがおちるは、けっこうガタピシしている。

 しかしLSなき今、二度と手に入らない銃として、たぶんおいそれとは手放さないことだろう。

 で、LSで切ない思いをしたのが、LS 1/1スケール M16-A1(?)である。

 これは、かなり綺麗に組み立てて、大事にしていたのだが、高校の時の文化祭で小道具に貸し出した。

 帰ってきたM16は、バラバラになっていた。

 もちろん、貸し出した私が悪かったのだが、当時の高校生と言えど、やはりただの子供である。(いまさらながら、特にそう思うが)「ごめん」と言われて、それでおしまいだった。

 バラバラになったM16を、しばらく見ていた気がする。

 悲しくなかったと言えば嘘になる。また、悔しくなかったと言えば、これもウソになる。だが、貸した自分を悔やみこそすれ、プラモデルの銃を、「強度のあるものだと思って振り回した友人」を責める気にはならなかった。

 当時から、達観していたのか、他人を見下していたのかはわからないが、「所詮、こいつはここまでのヤツ。無配慮であり浅薄(せんぱく)なヤツなのだ」と思わなかったと言えば、それもうそになる。無知蒙昧を非難する気持ちはなかった。

 ただ一番、無配慮で浅薄だったのは私だったのかもしれない。現在に至るまでそのパーツを持っていたら、たぶん、立派にリペアできただろうからだ。

 とはいえ、当時は一介の高校生。

 親に「捨てよう」と言われれば、それを頑なに拒否するほどの無分別でもなかったのだ。自分の「良い子ちゃん」が悔やまれる。

 ちなみに、LSのM16の弾は現在も手元に残っている。

 LSのM1911の弾丸とともに、ここに披露し、本日の記事を締めるとしよう。

この銃がなんであるか、一目でわかった方は強者である。_e0375356_23285046.jpg

 LSガバの弾は全弾(7発)残っているが、LS M16の弾は15発しかない。5発はどこかに無くしてしまったのだろう。

 写真では綺麗に見えるが、けっこうメッキがさびてきている。

 と書いていたら、あと5発が見つかった。

 
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 薬莢の径が、357.magと同じだったので、パイソンに詰めるダミーカートとして切った物が2個、それ以外に「空薬莢」風に弾頭を抜いた物が、3個。「空薬莢」風の方は、弾頭も残っていた。

 恐るべし、物持ちの良い私。であった。(これは自虐冗句です)




 どこのメーカーでもいい。

 プラモデルで、このくらいのクオリティのプラモデルガンをたくさん(多種類)出してくれないだろうか。

 趣味の時代だから、ほんと、売れると思いますよ?

 


by NokoriNaku | 2017-02-27 23:37